神代欅（じんだいけやき）で作られた什器です。
木の造形そのものを活かした形、そして美しい木目が目を惹きます。

ありのままの木の色彩をお楽しみいただくために、着色は一切行わず防水処理のみ行っています。黒く見えるのは焼き加工や着色によるものではなく、神代の時間が生んだ色彩です。

一部の欠損や溝、歪みなどは全て自然現象の中で生まれた造形ですが、敢えてそれらを意匠として残し、見せています。その不完全さ（＝自然の造形）を楽しみ、その木に刻まれた物語を感じていただければ幸いです。


【神代欅について】
ケヤキは「木に拳」と書くほど固く密度の濃い木質の材です。手にして感じる重みから、密度の高さは容易に感じることが出来るでしょう。また、はっきりと美しい木目や、変化に富んだ木目が多いことから銘木の中でも王道の木として重宝されてきました。

その欅が神代＝約1000年以上も昔に土中に埋もれ、偶然発掘され日の目を見たものが神代欅といわれ、希少木材として扱われています。悠久とも言える時を経て出土した神代欅は、長い時の中で生み出された「枯れた色彩」が魅力。また、数奇な運命を辿り現代に出土したという物語にもロマンを感じます。

【地板について】
地板を用いることで表現の深みが増し、全体に品が生まれます。そうした事から盆栽や水石はもちろん、様々な飾りの場面で用いられてきました。

【MEIBOKU series】
銘木（めいぼく）は、主に日本家屋の床柱や工芸品などに使用される貴重な国産木材の総称で、樹齢200年を越える木材や木目の美しい木材を指します。日本の文化と深くつながる銘木ですが、近年では目にする機会すらも減ってしまいました。海外産の木材が身の回りにあふれる時代だからこそ、もう一度日本の木々達が持つ個性や美しさに目を向け、楽しんでほしい。そんな願いを込めて、石木花では銘木を用いた作品を製作しています。

【サイズ】
厚み 2.5cm 　幅 26.5cm　奥行 10.5cm


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